7月15日(火)1・2限に2年生・1年生のホームルーム活動として、それぞれワークショップを行いました。その内容は、「シン(芯)・アートの花を作成する」「折り鶴とつなげて吊るし飾りを作る」というものです。雲南市では毎年「永井隆平和賞」関連の事業が行われますが、戦後80年の節目となる今年はより多くの方々に関わっていただきたいと市から要請を受け、当日を迎えました。
雲南市三刀屋町は、放射線医学の研究と原子爆弾により白血病に侵されながらも、『長崎の鐘』や『この子を残して』などの名作を著し、「平和を」の願いを全世界へ訴え続けた永井隆博士のふるさとです。三刀屋町では永井博士の業績を顕彰するとともに、博士の愛と平和の精神を、次代を担う若い世代へ伝えていくために、平成3年に「永井隆平和賞」を創設し、広く作文や小論文を募集してきましたが、合併した雲南市でもこれを引き継いでいます。
校内では、当日までにボランティア委員会から全校生徒へ呼びかけ、有志で折り鶴を作ったり、キッチンペーパーやトイレットペーパーなどの紙の芯を回収したりしてきました。当日は市教育委員会社会教育課の山根さん、株式会社CNCの多々納さんを講師にお迎えし、それら材料を使って吊るし飾りを作りました。まず、紙芯を加工した花びらを10枚接着して花作り、次に、折り鶴10羽とその花5個を1本の糸でつないで吊るし飾りが完成、という流れです。
花びらにはあらかじめ様々な染色が施してあり、その中から生徒たちは思い思いのデザインで花や吊るし飾りを作りました。完成品にはそれぞれの個性が描かれていました。今日の活動で、永井隆博士が訴え続けて来られた「平和を」の思いを改めてかみしめ、これからも伝えていくことが大切だと感じることができました。
永井隆平和賞発表式典は9月14日(日)に雲南市木次経済文化会館 チェリヴァホールで開催される予定ですが、その会場にこの平和を願う吊るし飾りが飾られます。