9月10日(火)6限に、島根法務少年支援センター・松江少年鑑別所 統括専門官(公認心理士)の中西誠さんを講師にお招きし、保健講座を行いました。
「生徒の心身の健康の保持増進を図るため。対人関係を円滑にするための距離感を学ぶ。」を目的に、「自分と他の人を守る境界線のおはなし」と題して、わかりやすいスライドとともに説明していただきました。「一人ひとり顔が違うように、一人ひとり心もちがっていて、思っていることや考えていることがちがいます」「一人ひとりの違っている考えや思っていることはどれも大切にされなければなりません」というメッセージの冒頭から、「自分と他人との間の透明なバリア(境界線)を守らない行為はすべて暴力である」こと、特に「からだの境界線・性の境界線の中でとても大切な場所(プライベート・ゾーン)を『さわらない・さわらせない、見ない・見せない』という約束を破る行為はすべて性暴力である」ことを強調されました。
そして、
〇境界線が守られないとき:「相手にイヤと言う」「味方になってくれる大人に話してみる」「その場を離れる」
〇境界線を越えるとき:「きちんと言葉で相手の気持ちを確かめる(同意をとる)」
という具体策についても丁寧に教えていただきました。当たり前のように思えるこれらの対応も、とっさにはできないものです。講演を聴くことで改めて認識できました。実際に生徒2人に動いてもらい、距離の取り方、境界線の守り方を見ても学びました。最後には「境界線を守るために、今日から『話をするときの相手との距離』『話しかけるときのマナー』に気をつけよう」と締めくくられました。
今後はこの講演内容を忘れず、他人とのより良い関係が築いていけるように、意識していきたいと思いました。